こんにちは。

東洋思想・神道研究家の羽賀ヒカルです。

私は、人生の師・北極老人から受け継いだ教えを

YouTube「神社チャンネル」「むすび大学」や

さまざまな書籍でご紹介しています。

これまでに、延べ１万件以上の

人生相談に乗らせていただきましたが

その中で、感じることがあります。

すべての悩みの背後には

「鎮魂されぬ想い」

があるということです。

例えば、人は誰でも

・あの過去を消し去りたい…

・自分の顔（身体）のここがキライ…

・どうしても自分の性格が好きになれない…

といった「許せない自分」を抱えています。

また、

・親が好きになれない

・パートナーのことが愛せない

・職場の仲間といつもモメる

・パワハラ上司

・育たない部下

といった、「許せない誰か」がいる。

そのネガティブな “ 何か ” さえ、消えてくれたら

私はもっと幸せだったハズなのに…

と、思っている方が多いのです。

しかし、運命学の観点からみて

ハッキリと言えることがあります。

「あなたが感じているそのネガティブも

　あなたの一部である」

ということです。

それどころか

「それらのネガティブな要素と

　向き合えるようになることが

　実は、幸せになる近道だ」

とすら、言うことができます。

完ぺきな人間は、どこにもいません。

完ぺきな人生も、ありえません。

誰だって、どこかに汚点や短所があって

それを隠したり、見て見ぬフリをして

ごまかしながら、過ごしている。

けれど、その

「目を背（そむ）けていた部分」

に対する見方が変わるということは

世界がひっくり返るくらい

人生に大きなインパクトを与えるのです。

「自分の、こんな部分が許せない…」

という思いを鎮（しず）めること。

ネガティブすら、愛せるようになること。

それを神道では「鎮魂（みたましずめ）」といいます。

お金、恋愛、仕事、老後、介護、子育て…

上司と部下との関係、夫婦関係…

人の悩みは様々ですが、

すべての背後には「人間関係」があります。

ある心理学者は、

「人が抱える悩みの９割は人間関係から生まれる」

と言います。

なぜ、人間関係がうまくいかないのか？

顔も、身体も、性格も、育った環境も

なにもかも違う者同士なのですから

すれ違うのは分かりきったことです。

ですが、実はその背後には

「鎮魂されぬ想い」

があるのです。

どこかで自分を責めているから、

「こんな自分が・・」

などと劣等感を感じたり、

自信がもてずに、

言いたいことを言えないことがあります。

無意識のうちに抱えた「恨み」の念が

復讐心となって、

人間関係の乱れに繋がることもあります。

時には、過去の鎮魂されぬ想いを

（全く関係ないはずの）目の前の人に

ぶつけてしまっているせいで

関係の悪化を招いていることもあるのです。

私たちは、この１年で、

１つ１つ、その蓄積した想いと向き合い、

鎮魂をしてきました。

そして、今こそ、

「鎮魂（みたましずめ）」が必要な時です。

この数年間で、世界は大きく変わりました。

２０２０年：新型コロナウイルス
２０２１年：ワクチン接種開始
２０２２年：ロシア・ウクライナ戦争開始
２０２３年：イスラエル・ガザ戦争開始
　　　　　　イスラエル・パレスチナ戦争

・・・

２０２０年から、
誰にも否定できないほど

世界という海は大波を立てて荒れています。

「見える現実の世界」が乱れるのは、
「見えない世界」が乱れているからです。

実は、コロナが来る少し前から、

私たちは、師匠・北極老人から、

「今、見えない世界が大きく荒れている」

ということを、聞いていました。

この２つ（見える世界、見えない世界）は、

心とカラダのように

表裏一体、不即不離ふそくふりの関係です。

つまり、現実世界の荒波を穏やかにするためには、
その波を起こしている原因である
見えない世界（心、霊界）を鎮しずめる必要がある。

それが、現実の乱れを糺ただすことに繋がるのです。

そのため、今年は見えない世界を鎮める

〝鎮魂（みたましずめ）の秘法〟

を半年間の講座でお伝えしてきました。

〝鎮魂〟こそ、

じつは何万年も前から

日本人が執り行ってきた古神道の真髄でもあるのです。

〝鎮魂（みたましずめ）〟とは

自分の心がなんの穢れも無い

〝天地初発（あめつちしょはつ）〟

の時に立ち返ることです。

古事記では、世界の始まりの瞬間を「天地初発あめつちしょはつ」と表されています。

この世界（宇宙）には、はじまった瞬間における

「天地初発あめつちしょはつの想い」

があります。

私たちにも、「初発の想い」はあります。

新しい仕事に就いた時・・・

結婚した時・・・

子供が生まれた時・・・

「これから、こう生きていこう！」

「こんな関係を、築いていこう！」

そんな、純粋で、「初発の想い」が、必ずあるのです。

もっと言うなら、生まれてきた瞬間、

「この人生において、これを成し遂げるぞ！」

という想いがあったはずです。

しかし、そうした「原点」とも言える想いが、
いつしか忘れ去られてしまうのは、

「鎮魂されていない想い」

があるからなのです。

日本にも、「初発の想い」はありました。

この激動の時代において、

「日本」という国は、とても重要になってきます。

そのためには、もう一度、
日本が「初発の想い」に立ち返ること

そのために、私たちは、年末に、

「日本（霊の元 = ひのもと）の中心」

に集まって、祈りを捧げたいと思っています。

これは、１年間に及ぶ「みたましずめ」のラストを飾る

大事な大事なイベントです。

なので、これまで「みたましずめ」のセミナーやイベントに
参加できていなかった方も、

最後にして最大のみたましずめの儀式を

一緒にできたらと思っています。

では、今年、私たちが行く神社はどこなのか・・・？

それは、

「日本にとって、 “本当の” 中心となる神社」

です。

１２月というのは、 旧年と新年の「つなぎ目」です。

この時に、
どんな想いで生きるか？
どんな願いを発したか？
どんな志を立てたのか？

それで、翌年は全く変わってきます。

私たちは、年末の神社参拝セミナーを

１年で最も大事にしてきました。

去年までの１２年間は、

日本人の象徴とも言える「伊勢神宮」に

毎年お参りしてきました。

「日本の中心」に集まって、

毎年みんなで祈り続けてきたのです。

そして、昨年で、

その「１２年間のテーマ」がいったんの締めくくりとなり、

今年から「新たなテーマ」がスタートします。

多くの日本人は、

「全ての神社の中心は伊勢である」

と認識しがちです・・・

しかし、ご存知でしょうか？

「伊勢神宮が日本の神社の中心」

という考え方は、割と最近できたもので、

具体的には、江戸、もしくは明治のころに作られた

「国家神道」においての考え方です。

もちろん、伊勢がダメとかいう話ではなく、

重要な神社には変わりありません。

しかし、

「伊勢よりももっと古い歴史があって、
　日本の原点と呼ぶにふさわしい神社」

があるのです。

それが、「大神神社おおみわじんじゃ」です。

6世紀以前の日本は、

統一国家ではありませんでした。

北海道から沖縄まで小国があり、

いろんな民族、いろんな宗教、いろんな言語が、入り乱れていました。

バラバラなままでは中国に飲み込まれていくと考え、

日本を統一して強い国を作ろうとしたのが聖徳太子です。

今に繋がるこの国の形は

聖徳太子から整えられていきました。

大神神社で祀られているのが、

「大物主オオモノヌシ」

という神様です。

国を奪われた人たちの想いを
「鎮魂（みたましずめ）」する神様。

それが、「大物主神」なのです。

「物＝モノ」とは、「見えない世界」の意味があります。

つまり、大物主神とは

「荒ぶる見えない世界の想念をおさめる主」

という意味なのです。

その功徳にあやかると、

「自分自身の想念が鎮魂されていく」

だけでなく、

「見えない世界のことが、よりわかるようになる」

のです。

多くの人が神社参拝をする時、

「自分の願いを叶えたい！」

という目的を持っています。

しかし、その多くの「願い」は、

実は、「鎮魂されていない想い」によって

作られていたりするのです・・・。

例えば、子供の頃に、
お金が無くて、そのせいで悔しい思いをした・・・。

そんな「鎮魂されていない想い」があると、

「お金持ちになりたい！！」

と必死に願うのです。

もちろん、お金持ちになることは何も悪くありません。

しかし、ここで言いたいのは、
お金持ちになったら、きっと自分は幸せになると信じているけど、

実は、その願いが、その人の「初発の想い」を

曇らせている可能性があるのです。

大物主の導きは、そうした、

「鎮魂されていない想い（＝あなたの目を曇らせているもの）」

を祓い清めて、

「一番大事なものが何か？」

が分かるようになることです。

それが分からないと、

いつまでも、

「あれが欲しい」

「これがないと自分は不幸だ」

という欲望に囚われ、

堂々巡りを繰り返してしまうのです。

そういった荒ぶる想念、

満たされない飢えが鎮まるからこそ、

「今までは当たり前すぎて気づけなかったけれども
　今、自分の目の前にある “本当に大事なモノ” は
　ここにあったんだ」

と気づくことができるのです。

もしかしたら、

「あの時は辛かった」

という嫌な記憶が、

実は人生でとても大事な経験だったと
分かるかもしれません。

今まで気づくことができなかったけれど

すぐそこにある本当の幸せに気づけることこそが、

日本人として大切にしなければならない原点なのです。

それはつまり、

「今すでにあるものを
　より活かしていくこと」

にも繋がります。

自分では気づけなかった能力や才能、

魅力、人との関係、、

それらは、

穢れなき〝初発〟に立ち返ることで

もう一度、正しく積み重ねていくことができるのです。

それはつまり、
未来を変えていくことができるのです。

その昔、北極老人に聞いたことがありました。

「どうすれば、戦争ってなくなるんですか？」

・・・と。

その時に教わりました。

この現実の裏側には、見えない意識の世界があります。

つまり、戦争の裏側には、

復讐、恨み、怒り、正しさの押し付け、

といった想念の蓄積があります。

そういった想念の鎮魂こそが、
戦争を終わらせることに繋がります。

平和運動や、環境保全運動をしながら、
心が争っているならば、

それはむしろ、争いを広げていることになります。

戦争を終わらせたいなら、
まずは、自らのうちの戦いを終わらせることです。

そして、関わる人たちとの争いをなくすことです。

自分の心と世界は繋がっています。

自らの戦いを終わらせ、
自分の心が幸せで満たされたら、
その幸せが世界に広がっていくのです。

一人一人の意識が変わることで、
やがて世界平和に繋がっていく・・・

その導きを与えてくれるのが、大物主神です。

今もなお、世界では戦争が毎日起こっています。

これを止めることができるかどうかは、

「今、私たちが、自分の心の中で、
　戦争を終わらせることが
　できるのか？」

にかかっているのです。

長く苦しかった、その戦争、
終わらせにいきましょう。

ずっと人生を引っ張っていたもの

重くしていたもの

それを取り除いて、

「初発の想い」

立ち返り、

新しい一歩を、一緒に踏み出していきましょう。

ちなみに、大神神社には

「蛇の神様」

も祀られています。

蛇の神様は、金運やご縁運を授けてくれるという伝承があり、

蛇に捧げるための卵をもって

お参りする人々が多くいます。

金運にしても、ご縁運にしても、

それはつまり、

「現実を変えていくエネルギー」

を授けてくださる、ということ。

しかし、

いくら、現実を変えるエネルギーを授かったとしても、

自分の心の中の戦争が終わっていなかったら、

より争いを生み出す方向に、
現実を動かしてしまうのです。

コロナも、戦争も

１人１人の心の世界（霊界）が乱れているから、

起きていたのです。

この数年間、私たちは、コロナによって
たくさん苦しめられてきました。

今年に入って、ようやく
落ち着きを取り戻してきました。

しかし、今なお、ワクチンの問題など、
課題は山積みです。

２０２３年の締めくくりに、

一緒に、これまでの人生を振り返りましょう。

苦しかったこと、辛かったこともあったかもしれない。

だけど、それら全ては、いつか、

「あの経験があってよかった」

「無駄じゃなかった」

と思える時が、必ず来ます。

この参拝をもって、

私たちの「みたましずめ」の活動も

フィナーレとさせていただきます。

今このタイミングだからこそ、
大神神社にお参りする必要があるのです。

一緒に、

「最後のみたましずめの儀」

を行いましょう。

神社参拝は、

・どのタイミングで行くか？

・誰と一緒に行くか？

がとても重要になります。

このタイミングで、私たちと一緒に行くことに
非常に大きな意味がありますので、

ぜひ、一緒に、参拝いたしましょう。